『虚構侵蝕TRPG』FAQ (2024/1/8更新)  このFAQは、『虚構侵蝕TRPG』のプレイを円滑に進める目的において、コピーおよび無償で配布することを許可します。  ただし、ファイル名および内容の変更は禁止します。  なお、FAQによる回答はエラッタのような正式の修正ではありません。  FAQの内容をどのように適用するかはGMが判断してください。 (c)2022 千葉直貴・泉川瀧人/卓ゲらぼ (c)アークライト/新紀元社 ------------------------------------------------------------------------ Q:『虚構侵蝕TRPG』は商業出版(商業活動)ですか? 自費出版(同人)ですか? A:『虚構侵蝕TRPG』は新紀元社から発売・展開されている商業出版の書籍およびサービスです。それと同時に、ユーザーのみなさまにはガイドラインに従って同人活動をしていただくこともできるように環境を整えております。詳細は公式HPの「ガイドライン」をご参照ください。一緒に『虚構侵蝕TRPG』の輪を広げていきましょう! Q:『虚構侵蝕TRPG』の対象年齢は何歳以上ですか? A:対象年齢は明確には定めていません。会話(対面またはボイスチャット)や文章のやりとり(テキストチャットなど)で十分な意思疎通ができ、かつゲームに臨む意欲があれば遊ぶことが可能だと考えています。上記条件を満たせるのは一般的に小学生以上くらいからでしょう。 Q:『WEB版ルールブック』のみでもGMとして遊ぶことは可能ですか? A:可能です。『WEB版ルールブック』とTALTO掲載の公式シナリオを組み合わせることで、GMとして遊ぶことができます。また、レギュレーションに「WEB版ルールブックのみで遊べる」記述があるシナリオも同様にGMとして遊ぶことができます。 ■プレイヤーセクション Q:虚構体観測者のPCを作成することはできますか? A:『リアリティライン』P6に虚構体観測者を作成するためのルールが掲載されています。ご活用ください。 Q:『書籍版ルールブック』P44の「スロット:装着」の解説に「また、部位が指定されていない場合でも、同名の所持品は同時に準備できない。」と記述されていますが、これは手持の所持品にも適用されますか? A:適用されません。「スロット:手持」にそれぞれ同名の所持品を準備することが可能です。ただし、同名の所持品の効果は重複しない点に注意してください。別名の所持品であれば効果はそれぞれ適用されます。 Q:「スロット:手持」に同名の所持品を準備した場合、効果は重複しますか? A:効果に「重複」の特記がない限り重複しません。例えば、〔双眼鏡〕を2個準備している状態で同時に使用を宣言したとしても効果は1個ぶんしか得られませんし、〔防弾シールド〕を2個準備していたとしても効果は1個ぶんしか適用されません。 Q:「使用:割込」の所持品やフィクションパワーで、名称が異なる同じタイミングで宣言する効果は同時に宣言できますか? A:宣言できます。アクションシーンにおいて[割込]を宣言できる回数に制限はありません(依然として、効果に設定されている使用回数は有効です)。そして、効果の重複に対して制限があるのは“同名の効果”のみであり、名称が異なる効果は問題なく同時に効果を発揮します。 Q:所持品の価格を日本円で換算したい場合、どのように考えればよいでしょうか? A:[価格]の数値は日本円の価値を正確に表現するものではありませんが、必要であれば以下の数値を参考にしてください。 ----- 価格1=10,000円以下 価格2=10,001~20,000円 価格3=20,001~40,000円 価格4=40,001~80,000円 価格5=80,001~160,000円 価格6=160,001~320,000円 価格7=320,001~640,000円 価格8=640,001~1,280,000円 価格9=1,280,001~2,560,000円 価格10=2,560,001~5,120,000円 価格11=5,120,001~10,240,000円 価格12=10,240,001~20,480,000円 価格13=20,480,001~40,960,000円 価格14=40,960,001~81,920,000円 価格15=81,920,001~163,840,000円 価格16=163,840,001~327,680,000円 価格17=327,680,001~655,360,000円 価格18=655,360,001~1,310,720,000円 価格19=1,310,720,001~2,621,440,000円 価格20=2,621,440,001~5,242,880,000円 ----- Q:〔呪具〕及び〔特級呪具〕の効果について。フィクションパワーのみに適用する[攻撃]のダメージに+nされる効果がありますが、《サイコキネシス》などのFPが攻撃手段の物に反映されるのは理解できるのですが、《殺陣》や《秘伝流派》などの攻撃ダメージを増加させる効果には適用されますか? A:[攻撃][治療][修理]を行なう効果を持つフィクションパワー(《サイコキネシス》《治癒》《モーフィング》等)には適用されますが、フィクションパワー自体に[攻撃][治療][修理]を行なう効果がなく、ダメージや回復の値を増加させる効果(《殺陣》《秘伝流派》《限界突破》等)には適用されません。 Q:〔ナックルダスター〕〔軍用ブーツ〕《凶悪な爪牙》などの効果に「この攻撃は素手による攻撃として扱う」と明記されている攻撃方法を複数保つ場合、そのダメージは累積しますか?(例えば、[素手]+〔ナックルダスター〕で「【身体】+【身体】+3」となるかどうか) A:累積しません。この効果の記述の意図は、“[素手]による攻撃に対して有効となる効果は、「この攻撃は素手による攻撃として扱う」と効果に明記されている攻撃方法にも有効”とするものです。 Q:《ボディガード》を取得していない状態で、自分以外のキャラクターが受けるダメージに対して“かばう”行動を取ることは可能でしょうか? A:基本的にはできません。ただし、GMがキャラクターに“かばう”行動を取らせたいと考える場合は、以下の処理を行なってもよいものとします(効果はアレンジしても構いません)。 ----- [かばう](使用:割込/射程:近(1)/対象:1体/判定:なし) 使用者が[未行動]のとき、対象への[攻撃]のダメージ算出の直前に宣言する。対象が受ける予定のダメージを使用者が代わりに受ける。その後、使用者は[行動済]になる。 ----- Q:《伝説の品》は、「道具・乗物」「武器」「防具」で効果が別になっていますが、それぞれの所持品に対して1回ずつ宣言できますか? A:1回(1個の所持品に対して)のみ宣言できます。これは、《伝説の品》の効果を受けている対象は所持品自体ではなく「使用者」なので、2回目以降は「同じ対象に対する同名の効果の重複」とみなされるためです。 Q:《福音》の効果による[協力]は使用者自身が行なう判定の直前にも宣言できますか? A:宣言できます。本来の[協力](『書籍版ルールブック』P83)とは状況が異なり、《祝福》の効果による[協力]は“超自然的な存在あるいは作用”(協力者)によって対象(主体者)の判定を補助するものとして扱います。 Q:所持品やフィクションパワーによる近接攻撃等で、射程「0」として対象を選択できるのは、どのような場合ですか? A:射程「0」は同じエリアに存在するキャラクターから対象を選択できる状態です。つまり、使用者自身か、《小型》の効果などで同じエリアにとどまっているほかのキャラクターの中から対象を選択できるということになります。 Q:「射程:視界」は、使用者本人を対象にすることはできますか? A:使用者が自らを視認できる状況であればできます(下を向いて自分自身を見るなど)。ただし、本来視認できる距離にあるものでも、何らかの理由で視界が塞がれている場合は、対象を視認できていないため対象にはできません。 Q:効果の対象の選択について。複数体を対象とした「対象:n体」の効果で対象を選択するとき、必ずn体ぶん対象を選択しなければなりませんか? A:n体以下のキャラクターを対象として選択して構いません。例えば、「対象:3体」であってもあえて2体のキャラクターを対象として選択してもよいということです。 Q:判定が発生するフィクションパワーを使用したとき、判定に[失敗]して効果を発揮しなかった場合、そのフィクションパワーは使用されたことになりますか? A:使用されたことになります。フィクションパワーを使用したことによる[侵蝕度]の増加は発生しますし、使用回数があれば1回ぶん消費します。 Q:《福音》について。複数のキャラクターが同時に同一の対象に《福音》を使用した場合、[協力]の効果は使用された回数ぶん適用できますか? A:データのルールにより、フィクションパワーの効果は重複しません。最初に宣言された《福音》の効果のみ適用されるため、最初の《福音》によって発生した[協力]のみ適用します。《福音》による[協力]と同時に、通常の[協力]を行なうことはできます。 Q:《激怒》や《狩猟本能》など、[憎悪]を受けている間得られる効果が同時に発生した場合、その効果はどのように適用されますか? A:[憎悪]の対象が同じキャラクターであれば、別名の効果はすべて同時に適用されます。この[憎悪]が解除されるか別の対象への[憎悪]を受けるかした時点で、これらの効果はすべて終了します。 Q:《苦痛の表皮》を取得しているキャラクターが《ボディガード》を宣言して対象の攻撃を代わりに受ける場合、《苦痛の表皮》のダメージは発生しますか? A:攻撃を行なったキャラクターが使用者が同じエリア(戦術モードの場合は隣接するエリア)に存在するのであれば、《苦痛の表皮》のダメージは発生します。 Q:《異形化》を収得したPCが[余暇]で成長する場合、《異形化》の効果で収得できる虚構体特性の数は「フィクションパワーの取得」(『ルールブック』P94)に準じるのでしょうか? A:《異形化》の効果で取得する虚構体特性はフィクションパワーの取得とは別に考えます。そして、取得の数に制限はありません。 Q:《異形化》の効果でシナリオ中に《付喪神》の効果を得た場合、すでに[準備]している所持品はどのようになりますか? A:《付喪神》の効果では「すべての[スロット]を失う」のみであり、[収納]自体は可能です。[メカニクス:所持品のルール拡張]を採用していなければ《付喪神》の効果を得た時点で[準備]していた所持品が解除され、即座に[収納]されます。[メカニクス:所持品のルール拡張]を採用している場合は、《付喪神》の効果を得た時点で[準備]していた所持品が解除され、それらの所持品はその場に落ちるとするとよいでしょう。 Q:〔イデアル〕の[ストライク]や〔スーパーロボット〕の[ロケットパンチ]ように“〔素手〕であるかのように扱える”効果に関しては、《殺戮の手》を組み合わせることができますか? A:組み合わせることができます。 Q:フォロワーについて。フォロワー〔幻獣〕〔ドラゴン〕は《騎乗適正》によって搭乗人数が設定されていますが、フォロワーを編成して搭乗した場合、フォロワーを編成しているリーダーが[操縦者]となりますか? A:リーダーが[操縦者]となります。また、フォロワーを[操縦者]にすることはできません。ただし、フォロワー特性の効果で“フォロワーが[操縦者]になる”旨の記述がある場合はそれに従います。 Q:フォロワーについて。《召喚術》を取得したキャラクターがシナリオを開始する前に複数のフォロワーを取得していた場合、シナリオの途中で[編成]する対象を組み換える事は可能でしょうか? A:《召喚術》の効果で取得したフォロワーは、シナリオの途中で編成するフォロワーを組み替えることが可能です。 Q:フォロワーについて。フォロワーの[編成]に必要な時間はどのくらいが適切でしょうか? アクションシーンで戦闘している最中にも[編成]できるのでしょうか? A:リーダーに追従(=取得しているが編成していない状態)しているフォロワーと組み換えには10秒(アクションシーンの場合は1回の[行動])を必要とします。《召喚術》の効果で取得しているが追従していない(=召喚にいつでも応じられる状態)のフォロワーは《召喚術》を使用することで組み替えることができます。編成を解除した時点で、増加していたリーダーの【HP】および【装備HP】は、増加していた値だけ最大値と現在値の両方が減少します。(この減少による現在値の最小は「1」)。この処理の記述は『リアリティライン』P19の「フォロワーデータの見方」→「④HP/装備HP」にあります。 Q:フォロワーについて。取得したが[編成]していないフォロワーは、常にリーダーが引き連れているのでしょうか? A:《召喚術》で取得したフォロワーは、普段は虚構裏に存在するものとします。そして、《召喚術》の効果を解除した時点で、これらのフォロワーは虚構裏に帰っていきます。【社会値】で取得するかシナリオ内で取得した「種別:虚構体」ではないフォロワーおよび《召喚術》で取得していない「種別:虚構体」のフォロワーは、編成を解除した時点でリーダーに追従します。 Q:フォロワーについて。すでに編成しているフォロワーを別のキャラクターに譲渡することはできますか? A:リーダーが自身のフォロワーの編成を解除したうえで、他のキャラクターに譲渡することができます。譲渡を受けた時点ではまだフォロワーは編成されていない状態なので、譲渡数に上限はありません。そのうえで、譲渡を受けたキャラクターはリーダーとして編成上限の体数まで編成することが可能です。アクションシーンの最中に上記の処理を行なう場合、以下のようになります。 ----- 編成の解除:[割込]/自身のターンの任意の時点で、編成しているフォロワーの一部またはすべての編成を解除する。 フォロワーの譲渡:[行動]/同じエリア(戦術モードの場合は隣接するエリア、演出モードの場合は制限なし)の同意するキャラクター1体に取得しているフォロワーを譲渡する。 フォロワーの編成または組み換え:[行動]/取得しているフォロワーを編成上限に等しい体数まで編成または組み換えできる。 ----- Q:《召喚術》の効果で「種別:虚構体」のフォロワーを取得して編成している場合に〔生体武装〕などの[割込]でも[行動]でも宣言できるようになるフォロワー特性について。該当のフォロワー特性を[行動]で宣言した場合の使用回数の処理はどのようになりますか? A:《召喚術》の効果で取得した〔生体武装〕を[行動]で使用する場合、「使用回数が残っていなくても宣言でき、使用回数を消費しない。」が適用されるため、以下の処理になります。 ----- ・[行動]で宣言した時点では使用回数は消費しない。 ・使用回数が残っているため、[行動]の直後に[割込]で宣言できる。 ・[割込]で〔生体武装〕を使用したら使用回数は消費されるため、次回以降は[行動]でのみ宣言できる。 ----- Q:《群れの女王》で編成されたフォロワーは、編成上限を超えて編成できますか? A:『ルールブック』P45の「効果の優先順位」の記述にある“ルールと効果が矛盾する場合は、所持品やフィクションパワーの効果を優先して適用すること。”に従って判断します。ご質問のケースの場合、“《群れの女王》の効果で編成する体数”が“ルールで定められている編成数の上限”を超える場合はルールと効果が矛盾しますので、《群れの女王》の効果を優先します。つまり、“《群れの女王》の効果によってルールで定められた編成数の上限を超えてもよい”ということになります。 ------------------------- ■ルールセクション Q:[現象の上書き]で判定の達成値を変更する場合、達成値は判定のダイスサイズの最大の出目を超えることはできますか? A:できます。例えば、1D4の判定に対して[現象の上書き]でナンバー「8」のカードを使用した場合、達成値は「8」に変更されます。 Q:侵蝕度70の[歪み]の効果で、山札から「A」を引いた場合、ナンバーは「1」と「20」のどちらとして見ればよいですか? A:GMが「1」か「20」かを決定できます。ただし、PCの観測者は虚構侵蝕に対抗する立場であるため、基本的には「20」と読むようにするとよいでしょう。 Q:特定の観測者のみが虚構事象を観測した場合の[観測ロール]について。虚構世界に滞在している複数の観測者のうち、1人だけがこの事象を観測した場合、[観測ロール]に参加するキャラクターはどのようになりますか? A:基本的には、観測者のうち1人以上が“事象”を目撃した時点で、その虚構世界に存在する観測者全員(シナリオに参加しているPCおよびシナリオに設定されている観測者NPC)が[観測ロール]を行ないます。[観測ロール]以後、“事象”を目撃していなかった観測者がその“事象”を目撃したとしても[観測ロール]は発生しません。 Q:アクションシーン中に[隠密]を宣言したとき、即座に、宣言したキャラクターと見つけようとするキャラクターとで「〈操作〉vs〈探知〉」の[対決]を行ないますが、〈探知〉(受動判定)を行なったキャラクターは[行動済]になりますか? A:[行動済]になりません。また、[行動済]でも〈探知〉(受動判定)を行なえます。 Q:[演出モード]のアクションシーンにおいて射程が存在しない状態で、《ガンフー》や《殺陣》を[防御]に組み合わせて宣言することはできますか? A:GMが許可すれば組み合わせられるものとします。近接攻撃であれば、よほど特殊な状況でない限り組み合わせを許可してください。遠隔攻撃や特殊攻撃であれば、その攻撃が至近距離で行なわれる演出が可能な状況であれば組み合わせを許可してください。GMが必要と感じるならば、《ガンフー》や《殺陣》を宣言したプレイヤーに演出を要求してもよいでしょう。 Q:【装備HP】の現在値が0になった場合、【装備HP】を得る効果を持つ所持品に付随する効果は無効になりますか? A:いいえ。【装備HP】の現在値が0になったとしても、【装備HP】を得る効果を持つ所持品に付随する効果は依然として有効です。また、【装備HP】が0になったことによって、その所持品が壊れたり消失したりすることはありません。 Q:[崩壊](『書籍版ルールブック』P88)を別々の効果から同じタイミングで受けた場合と、すでに[崩壊]を受けている状態で新たに[崩壊]を受けた場合の処理はどうなりますか? A:どちらの場合も、最も「n」が高い値の[崩壊]のみを適用します。ただし、所持品やフィクションパワーなどで[崩壊]を与える効果の文章に「この[崩壊]のnの値は累積する」というような例外処理が書かれている場合は、その記述に従ってください。 Q:操縦者または同乗者が乗物に搭乗している状態で、操縦者または同乗者が《ワイヤーアクション》や《翅翼》などで[飛行]を得ることはできますか? A:乗物によって移動方法が変更されているものとして扱うため、基本的には[飛行]を得ることはできないものとします。ただし、GMまたはシナリオ作者が必要であると判断した場合は、乗物に搭乗している状態でも[飛行]を得られることにしてもよいでしょう。その場合は、以下の条件に従って運用してください。 ----- ・乗物に登場した状態でも[飛行]を得られる理由を設定する(例:〔シティサイクル〕や〔スポーツサイクル〕は軽量だからOK/虚構世界の物理法則が乱れているため乗物ごと空を飛べる/高い[イデア](100以上)を持つキャラクターだから乗物ごと空を飛べてもおかしくない)。 ・[飛行]を得ている間は、乗物の【移動値】ではなく[飛行]を得たキャラクター(操縦者・同乗者どちらでもよい)の【移動値】に変更される。 ----- Q:PCの観測者の[しがらみ]が0個になった場合、現実に戻る理由がなくなるとも解釈できそうですが、これを理由にPCの観測者はNPC化しますか? A:キャラクター作成を行なった時点での[しがらみ]の個数は1個ですが、虚構侵蝕を経験する(シナリオに参加する)ごとに[しがらみ]の数は変動する可能性があります。その結果、0個になったとしてもPCが観測者であることには変わりありませんし、その時点でNPC化することもありません。ちなみに、[しがらみ]が0個のPCは、依然として[虚構の収束]に参加することはできますが、その際に観測ダイスを振れない(残った手札を捨てて侵蝕度を減少させることは可能)ので、相対的に侵蝕度を減少させづらくなります。 Q:フィクションパワーは「余暇」イベント表の「劇的:10」を用いて未取得にできますが、虚構体特性についても同様に未取得に戻せるのでしょうか? A:「余暇」イベント表の「劇的:10」の効果では虚構体特性を未取得にすることはできません。「選択」の項目で、GMと相談して独自に虚構体特性を未取得にする効果を設定することは可能です。 Q:[メカニクス:環境]における[暗闇]について。「[暗闇]エリアでは視覚が影響する〈探知〉判定は自動的に[失敗]し、攻撃判定および防御判定には[不利]を受ける。」とありますが、攻撃判定・防御判定すべての判定に反映されますか? A:反映されます。例えば、[暗闇]エリアの影響を受けているキャラクター2体が攻撃と防御を行なう場合、キャラクターAの攻撃判定に[不利]が付き、それに対するキャラクターBの防御判定にも[不利]が付きます。 Q:[メカニクス:所持品のルール拡張]について。アクションシーンにおいて[割込]で行なえる[手持スロット]に[準備]している所持品を放棄するための「所持品の放棄」と、同じく[割込]で行なえる「収納・準備」は、同じ手番内で宣言できますか? A:宣言できます。例えば、現時点で[手持スロット]に[準備]している所持品を[割込]として放棄した直後に、[割込]として[収納]している所持品を空いた[手持スロット]に[準備]することができます。 Q:[メカニクス:所持品のルール拡張]について。アクションシーンにおいて[割込]で行なえる[手持スロット]に[準備]している所持品を放棄するための「所持品の放棄」は、複数箇所の[手持スロット]について同じ手番内に宣言することはできますか? A:「所持品の放棄」に関しては回数制限が設けられていないため、複数箇所の[手持スロット]に[準備]している所持品について[割込]として順番に放棄を宣言できます。もちろん、自身の手番内であれば、放棄するタイミングを分けても構いません。 Q:[メカニクス:所持品のルール拡張]について。自身が放棄した所持品を、同じ手番内で拾い上げて取得することはできますか? A:その場から動いていなければ([陣営モード][戦術モード]の場合は自身が放置した所持品があるエリアにいるかぎり)拾い上げて取得できます。その際、「収納・準備」の使用回数が残っていれば拾い上げた時点で[準備][収納]のいずれかを選択できますが、使用回数が残っていなければ“現在の自身の手番が終了した直後”に自動的に[収納]されるものとしてください。 Q:[メカニクス:戦術モード]について。[戦術モード]における、「0」離れたエリアとは、どのような状況ですか? A:「0」離れたエリアは“自分と同じエリア”を指します。[戦術モード]で定義されているスクエアマップの1エリアの1辺が「1.5m程度」と定義していますので、同じエリアに複数のキャラクターが存在する場合は、1.5m以内のごく近くに密集していることになります。[戦術モード]において、通常はほかのキャラクターが専有しているエリアに進入することはできませんが、《小型》(『書籍版ルールブック』P194)を取得しているキャラクターは例外的にほかのキャラクターが専有しているエリアに進入(つまり同じエリアに入ることが)できます。 Q:現実世界において、10より高い能力値はどのように扱えばよいですか? A:現実世界では、10より高い能力値は「10」に変更されます。ただし、プレイヤー(NPCの場合はGMまたはシナリオ作者)が望むならば、現実での能力値を10以下の任意の値に設定してもよいものとします。この処理は「現実では能力が劣っているものの、虚構世界では自らが理想とする能力を獲得する」といったキャラクターの表現をしたいときに役立ちます。 Q:現実世界において、フィクションパワーは使用できますか? A:現実世界では、フィクションパワーを使用できません。 Q:現実世界において、フィクションカードは使用できますか? A:現実世界では、フィクションカードを使用できません。通常であれば、フィクションカードは“シナリオで最初に[観測ロール]が発生した直後”に準備をし、[虚構の収束]の処理でフィクションカードはすべて[捨札]になるため、観測者が現実世界に存在するタイミングではフィクションカードを持っていません。ただし、セッションにおいてGMが例外的にフィクションカードの処理を変更した結果、観測者が現実世界に存在するタイミングでフィクションカードを持っている状態が発生した場合には注意が必要です。 Q:フィクションパワーや虚構体特性など、虚構世界でのみ有効な効果が持続している状態で現実世界に入った場合、持続している効果はどうなりますか? A:持続している効果は即座に終了します。効果の終了条件が“[虚構の収束]の直後”であったとしても、現実世界に入った時点で効果は終了します。「使用:常時」の効果の場合、現実世界に入った時点で一時的に効果はなくなりますが、ふたたび虚構世界に入った時点で効果を得られます。 Q:アーティファクトの〔四次元バッグ〕について。効果に「あらゆる所持品(乗り物でも)」とありますが、フォロワーや隠れ家を[収納]することはできるのでしょうか? 可能な場合、〔四次元バッグ〕の中で生活は可能ですか? A:[フォロワー]や[隠れ家]は[所持品]ではないため、〔四次元バッグ〕に[収納]できません。ただし、例外として[隠れ家]の[住居]として〔キャンピングカー〕または〔サロンクルーザー〕を選択した場合、「種別:乗物」の〔キャンピングカー〕〔サロンクルーザー〕としても扱うため、〔四次元バッグ〕に[収納]できます。[収納]された状態では、[隠れ家]としての効果を使用できません。もちろん〔四次元バッグ〕内で生活することもできません。 Q:〔デュアルウェポン〕を対象としたフィクションパワーは、変形前と変形後のどちらに効果が適用されますか? A:〔デュアルウェポン〕は1個の所持品として扱うため、両方に適用されます。 Q:〔デュアルウェポン〕の変形前の武器で攻撃を行なったあと、変形後の武器で《連撃》による攻撃を宣言できますか? A:変形前の武器と変形後の武器でそれぞれ異なる攻撃方法として扱われるため、宣言できます。 Q:虚構体観測者に[隠れ家]を設定することはできますか? A:虚構体観測者のも[観測者]であることにかわりはないため、[隠れ家]の居住者になれます。 Q:[隠れ家]は現実世界以外(虚構世界内や他の虚構世界、虚構裏など)にも設定することはできますか? 「所在地」の条件を満たしていれば虚構世界内も指定できます。ただし、その虚構世界が消滅した時点で、現実世界の対応する場所に再設置されます。現実世界に対応する場所が存在しない場合、居住者のうち1人以上が虚構裏に行くことが可能(《界渡り》を取得)であれば虚構裏に飛ばされます。そうでなければ隠れ家は消滅します。上記の処理をした結果、特別な影響が出ることが考えられる場合はGMが詳細を決定してください。 Q:虚構体特性などで、[スロット]を失う効果と[手持]スロットを得る効果を同時に取得した場合、優先順位はどのようになりますか?(例:《付喪神》+《多臂》、《怪物》+〔サイバーリム〕) A:《付喪神》+《多臂》は効果に矛盾が生じ、かついずれも虚構体特性で優先順位が同じなため、裁定が以下のふたつに別れます(どちらも正解です)。どちらの裁定にするかはGMが決定してください。裁定に迷うようでしたら②にするとよいでしょう。 ----- ①「スロットをすべて失う」を採用して、《多臂》で得たスロットも失う ②スロットをすべて失ったうえで、[手持]スロットを得る ----- 〔サイバーリム〕に関しては、《付喪神》で選択した本体や《怪物》の肉体の形状によって取り付けることができるかが変わります。[メカニクス:部位の負傷](『リアリティライン』P46)→「独自の部位の設定」の記述に従って、GMと相談して腕や脚があるかを決めてください。そのうえで、GMから腕や脚があると裁定がくだった場合は、腕や脚を〔サイバーリム〕に置き換えて[アイテムマウント]を追加することで、その効果を得ることができます。 ------------------------- ■シナリオセクション Q:『虚構侵蝕TRPG』では“映画を模したフィクションを元に戻す”と読み取れたのですが、実写の映像作品ならばなんでもよいのでしょうか? A:基本的には映画でお願いしていますが、セッションの参加者全員が同意すれば映画以外も可能です。 Q:シナリオの題材作品に2種類以上の作品を設定することはできますか? A:できます。設定した複数の題材作品がどれくらいの比率でシナリオに関わるのかも自由に設定してかまいません。 Q:実在しない架空の作品をシナリオの題材作品にすることはできますか? A:できます。 →『書籍版ルールブック』P178参照 Q:実写映画ではない作品を題材作品にすることはできますか? A:現時点では、実写映画をモチーフにした虚構侵蝕のみを扱っていますが、『虚構侵蝕TRPG』の今後の展開でアニメやマンガなどの作品をモチーフにした虚構侵蝕に関する設定を追加する予定です。 Q:公式NPCを、オリジナルシナリオで登場させることは可能ですか? A:すべての公式NPCは、いかなるシナリオにも自由に登場させることができます。 Q:公式NPCにキャラクターデータを設定することは可能ですか? A:シナリオ作者は、シナリオに公式NPCを登場させる際に、必要十分なキャラクターデータを設定してかまいません。また、GMの判断でシナリオに公式NPCを登場させる場合も、GMが必要十分なキャラクターデータを設定してよいものとします。ただし、公式NPCに対して独自に設定したキャラクターデータはそのシナリオ内でのみ有効とします。自身がプレイヤーとして参加するほかのセッションには持ち込まないようにしてください。 Q:公式NPCのシナリオにおける立ち位置は以下のどこまで認めますか? ・お助けNPCとして、あくまで外野ポジションとして登場させる ・PCたちに深く関わるシナリオの根幹に近い登場人物とする A:上記のすべてについて認めます。自身の書いたシナリオや、自身がGMをしているセッションにおいては公式NPCのシナリオ内での立ち位置は自由に設定してかまいません。ただし、公式NPCの立ち位置はそのシナリオ内でのみ有効とします。自身がプレイヤーとして参加するほかのセッションには持ち込まないようにしてください。 Q:公式NPCの設定を改変したり、公式NPCに独自設定を付加したりすることはできますか? A:自身の書いたシナリオや自身がGMをしているセッションにおいては、公式NPCの設定の改変、独自設定の付加のどちらについても行なってよいものとします。ただし、公式NPCの設定の改変や独自設定の付加はそのシナリオ内でのみ有効とします。自身がプレイヤーとして参加するほかのセッションには持ち込まないようにしてください。 Q:NPCが行なう判定で[ファンブル]が発生した場合、[ファンブル]の不利益は発生しますか? A:そのNPCが観測者であれば[ファンブル]の不利益は発生します。ただし、そのNPCが観測者でないか、“観測者かつ虚構核”である場合は[ファンブル]の不利益は発生しません。 →『書籍版ルールブック』P74参照 Q:観測者のNPCはフィクションカードを取得しますか? A:PCかNPCかに関わらず、[未使用のイデア]を持つ観測者のキャラクターはシナリオで最初に[観測ロール]が発生した直後に「未使用のイデア÷2」枚のフィクションカードを取得します。 →『書籍版ルールブック』P182参照 Q:観測者のNPCはPCの観測者と同じ性質を持ちますか? A:はい。NPCの観測者もPCと同様のキャラクターデータを持ち、観測者が受けるルール的な影響も同様に受けます。 Q:NPCの観測者は[しがらみ]を持ちますか? A:持たせても、持たせなくても構いません。虚構を現実に戻したい観測者には[しがらみ]を持たせ、虚構を望む観測者には[しがらみ]を持たせない、という運用がわかりやすいでしょう。シナリオに登場させるNPCごとに、どのような思想の観測者なのかを考えて自由に設定してみてください。 Q:NPCの観測者は、[虚構の収束]を行なう際に[侵蝕度]の減少に参加できますか? A:[虚構の収束]に立ち会っている(観測している)場合は参加させてください。 Q:虚構体観測者(『書籍版ルールブック』P113)のキャラクターは観測者と同じ性質を持ち合わせますか? A:はい。虚構体観測者は虚構体の性質と観測者の性質の両方を持ちます。虚構体観測者のNPCのデータを作成する場合は、虚構体と同様の作成方法に加えて[未使用のイデア]を持たせることもできます。 →『書籍版ルールブック』P182参照 Q:虚構体観測者がフィクションパワーを使用する場合、侵蝕度はどのように処理すればよいですか? A:虚構体観測者をPCの味方(虚構世界に抗う立場)として登場させる場合は、PCの観測者と同様に侵蝕度の処理を行なうとよいでしょう。エネミー(虚構世界の住人)として登場させる場合は、侵蝕度の代わりに【HP】の現在値を減少させるとよいでしょう。これらの判断は、シナリオ内での虚構体観測者の設定や立場に応じてGMが判断してください。 Q:虚構侵蝕の虚構の力と、墨東区に点在するアンカーについての設定について質問です。虚構侵蝕中でも必ず存在すると言われるアンカーである建物内は、虚構の力は使えるのでしょうか? アンカーは現実世界と同等なので制限されるのでしょうか? A:虚構世界におけるアンカーの建物内にいる間は、原則として現実の法則が適用されます。つまり、アンカー内では11以上の能力値は「10」として扱い、フィクションカードやフィクションパワーを使用できず、[クリティカル]によるフィクションカードの交換や[ファンブル]による侵蝕度の増加は適用されません。ただし、シナリオで「侵蝕度が一定以上の値になった場合は、アンカー内でも虚構世界の法則の一部またはすべてが適用される」などのように例外処理を設定してもよいものとします。 Q:虚構体はアンカー内に進入できますか? A:新たな虚構侵蝕によって発生した虚構体(現実に定着した虚構体は除く)は、基本的にはアンカー内に進入できません。ただし、シナリオで「侵蝕度が一定以上の値になった場合は、虚構体もアンカー内に進入できるようになる」などのように例外処理を設定してもよいものとします。 Q:[虚構の収束]後の現実への影響について。シナリオ中に[観測者]または[虚構核]が虚構世界で及ぼした事象は、現実世界に戻った際にどのような影響を及ぼしますか? A:[観測者]や[虚構核]が及ぼした事象は、現実に戻った際に矛盾がない(あるいは少ない)形で実現します。詳細は「虚構の収束後の物体の変化」(『書籍版ルールブック』P115、『WEB版ルールブック』ワールドセクション-虚構侵蝕の法則)の項を参照してください。ただし例外として、シナリオに[虚構の収束]後の現実への影響が明記されている場合は、シナリオに従ってください。ちなみに、[観測者][虚構核]以外の存在が虚構世界で及ぼした事象は、現実世界には影響を及ぼしません。 以上を踏まえたうえで、GMが必要と感じるならば、この処理や解釈の一部またはすべてを改変しても構いません。もし改変する場合は、レギュレーションとしてあらかじめその旨をプレイヤーに伝えてください。 Q:虚構体特性《怪物》《機械生命体》《強固な外皮》等の「【HP】を+nする」という効果について質問です。先述の虚構体特性を《異形化》の効果によって取得した際に【HP】の最大値は増加するとして、現在値は増加しますか? A:「【HP】に+n」する効果を得た時点で、【HP】の最大値と現在値の両方が増加します。逆に、「【HP】に+n」する効果が終了した時点では最大値と現在値の両方が減少します。このとき、GMが望むならば、「【HP】に+n」する効果が終了したことによる【HP】の現在値の減少によって【HP】の現在値が0以下にならないことにしてもかまいません。 Q:虚構体特性の《大型》《付喪神》を同時に取得し、〔大型トラック〕を本体に選択した場合、[戦術モード]における専有するエリアは「2×2」(大型)と「6×2」(大型トラック)のうち、どちらになりますか? A:キャラクターが専有するエリアを変更する効果を2種類以上得ている場合、最も専有するエリア数が大きい効果を採用してください。専有するエリア数が同数の効果が2種類以上ある場合は、その中から使用者が任意1種類を選択してよいものとします。質問の例で言いますと、「2×2=4エリア」「6×2=12エリア」となるため〔大型トラック〕の「6×2」のみを適用します。 Q:《界渡り》を取得することで、《媒介移動》の媒介に“虚構裏”を指定することは可能でしょうか? A:《媒介移動》の効果としては、“世界に存在する何か(物体・物品・現象・特殊な空間など)”を媒介として1種類選択することを想定しています。“虚構裏”は“現実世界”や“虚構世界”と同じく“世界そのもの”と考えられるため、“虚構裏”を指定することはできないとするのが妥当でしょう。 Q:権能《絶対》について。《絶対》を取得しているキャラクターの判定に[現象の上書き]を宣言して最も高い出目を変更した後、現時点での出目(もともとは2番目だった出目)に対して[現象の上書き]を宣言できますか? A:宣言できません。最も高い出目を変更した後は、効果の最後(達成値を決定する)まで処理を進めます。《絶対》の効果には“最も高い出目を変更”した後にカードを出せるタイミングはなく、達成値が出た後に出目を変更する処理に巻き戻ることもできません。 Q:「ハンドアウト」「個別秘匿」「PCの中に黒幕(虚構sideの存在)がいる」という要素のあるシナリオを制作してもよいですか? また、制作する際の注意点などはありますか? A:もちろん上記条件のシナリオを制作していただいて構いません。制作する際は下記の点に注意してください。 ----- ◆推奨するメカニクス [PvP] → 『書籍版ルールブック』P103 [導入ハンドアウト(秘匿ハンドアウト)] → 『書籍版ルールブック』P104 [特殊条件](※任意) → 『WEB版ルールブック』or『書籍版ルールブック』P108 ◆制作する際の注意点 ・「観測者情報」に“通常の観測者から外れた設定を持つハンドアウトが存在する”こと、“PvPが発生する(可能性がある)”ことを明記しましょう。 ・黒幕役を担当することになるプレイヤーは、設定によってはPCの持ち込みができない(したくなくなる)可能性があります。PCの作成(持ち込みの判断も含む)は導入ハンドアウトを選択してから行なうように明記しましょう。 ・黒幕役の秘匿ハンドアウトには、行動指針やロールプレイの示唆など、黒幕役をプレイするために必要な情報を明記しましょう。 ・“通常の観測者PC vs. 黒幕PC”の対立はどちらが勝利してもよいようにシナリオの展開を考えましょう。また、対立時には両陣営にパワーバランスの偏りがないように配慮し、気持ちよく対立してもらえるように配慮しましょう(詳細はP103[PvP]の項を参照してください)。 ・[特殊条件]をどちらの陣営にも設定し、“勝利した際の報酬”を与えると、対立のゲーム性を向上させることができます。あるいは[特殊条件]を個別の秘匿ハンドアウトに設定してもよいでしょう。 ----- >>NEW!(1/8) Q:キャラクター作成時の[しがらみ]の取得数はいくつですか? A:[しがらみ]の取得上限に関わらず1個です。 Q:虚構体観測者を作成する際に「年齢による能力値増加の目安」を適用する場合、1~3歳または51歳以上のキャラクターの能力値は1未満になりますか? A:1未満にはなりません。 Q:〔軟器〕の効果による[硬直]は、使用者の意志で解除できますか? A:解除できません。ただし、以下の条件で特別な処理を行なってもよいでしょう。 ・使用者が〔軟器〕の[準備]を解除([収納])することで、対象の[硬直]は解除され、使用者は[移動]を行なうことができるようになる(※GMがリアリティ的な観点で絡まった〔軟器〕を[収納]させることを望まない場合は禁止としてよい)。 ・[メカニクス:所持品のルール拡張]を追加している環境で、使用者が〔軟器〕を放棄することで、使用者は[移動]を行なうことができるようになる。そうした場合も、エネミーAが〔軟器〕によって受けている[硬直]は自動的に解除されることはない。手放された〔軟器〕はエネミーAの[硬直]が解除された時点で地面に落ちる。 Q:〔巨大鈍器〕や〔巨大刃物〕などの常時効果にある“この所持品の「準備:手持×2」は変更できない。”は、《剛力無双》の効果で「準備:手持」変更できますか? A:変更できません。この事例の場合、所持品とフィクションパワーの効果が矛盾することなく処理できるためです。 Q:〔パワードスーツ〕は、ほかの防具を[準備]している状態でも同時に[準備]できますか? A:[準備]できます。〔パワードスーツ〕は「準備:装着」であり、部位が指定されていないためです。 Q:乗物は[収納]できませんが、《錬金術》で所持品を乗物に変化させた場合はどのようになりますか? A:[収納]されず、その場に出現します。 Q:《狙い撃ち》の効果で[待機]を解除した際の手番中に複数回の[攻撃]を行なう場合、《狙い撃ち》の効果はどこまで適用されますか? A:[待機]を解除した際の手番で行なう攻撃すべてに適用されますので、その手番中に行なうすべての[攻撃]に適用されます。 Q:フォロワーを編成して【HP】が増加しているとき、[死亡]の条件である-「【HP】の最大値」の値は変更されますか? A:フォロワーを編成している限り、値は変更されます。ただし、[瀕死]を受けているときに何らかの原因によってフォロワーの編成が解除されて【HP】が変更された結果、【HP】の現在値が-「【HP】の最大値」以下なってしまった場合は[死亡]してしまう点に注意してください。 Q:フォロワー〔クルー〕が持つフォロワー特性の[乗物操作]はリーダーが[同乗者]であっても使用できますか? A:使用できません。フォロワー特性はあくまでリーダーが使用する効果であるため、リーダーが[操縦者]でなければ[乗物操作]使用できません(リーダーが[操縦者]ではあるけど、〔クルー〕に指示して代わりに操縦してもらっているというイメージです)。 Q:《騎乗適正》を持つフォロワーに[搭乗]する場合、[搭乗]されたフォロワーも搭乗人数に数えますか? A:搭乗人数に数えないものとします。 Q:フォロワーを2体編成している場合、〔戦車〕に[搭乗]し操作することは可能でしょうか? また、操作可能な場合は戦車の効果による遠隔攻撃は行なえますか? A:編成したフォロワーは乗物に[搭乗]する人数に数えるため、フォロワーを含めて3人が[搭乗]していれば〔戦車〕を使用することが可能です。 Q:観測者のリーダーが編成している“「種別」に「観測者」を含まないフォロワー”のフォロワー特性で[攻撃]を行なった場合、《不老不死》を取得しているキャラクターに与えるダメージによって【HP】の現在値は−「【HP】の最大値-1」を下回りますか? A:[フォロワー特性]は、ルール処理としてはリーダーが「使用者」として使用する効果であるため、リーダーが観測者か虚構核であれば“「種別」に「観測者」を含まないフォロワー”のフォロワー特性による[攻撃]あっても、-「【HP】の最大値-1」を下回ります。  ただし、GMがシナリオでのフォロワーの状態やリアリティ等の理由で例外処理を望むならば、特別に、「一般人」「虚構体」(※非観測者、非虚構核)のフォロワーデータにあるフォロワー特性の効果はリーダーの種別と関係なく“フォロワーの種別”によるものである、として処理しても構いません。 Q:能力値が「1」のキャラクターは判定を行なえば必ず[失敗](難易度の最低が「2」であるため)しますが、判定を行なうことなく宣言のみで行なえる行為は行なえますか? また、宣言のみで行なえる行為の内容に影響はありますか? A:能力値が「1」であったとしても、判定が発生することなく宣言のみで行なえそうな行為は実行可能です。『ルールブック』P72「判定」の記述にあるとおり、“成功が明らかな行為”の基準はGMが判断してください。  上記を前提としたうえで、能力値が3以下の場合の“成功が明らかな行為”の判断は、『ルールブック』P41「能力値・技能の修正および目安」にある「年齢による能力値の修正」を基準にすることができます。3歳の場合は「全能力値-1(つまり3スタート)」、2歳の場合は「全能力値-2(つまり2スタート)」、1歳の場合は「全能力値-3(つまり1スタート)」となりますので、能力値3は“3歳児”の基準に、能力値2は“2歳児”の基準に、能力値1は“1歳児”を基準に考えてみるとよいでしょう。 Q:能力値が3以下のキャラクターに[現象の歪曲]を使用してダイスサイズをD6以上にした場合、達成値の上限はどのようになりますか? A:[現象の歪曲]でダイスサイズがD6以上に書き換えられた時点で、その判定は達成値4以上になることができます。 Q:シナリオで最初に発生する[観測ロール]による[侵蝕度]の増加に対して《聖痕》は使用できますか? A:できません。シナリオ最初の[観測ロール]で[侵蝕度]が増加した時点から[虚構世界]に入るものとして扱います。つまり、[侵蝕度]が増加することが“確定”するまでは[現実世界]だということです。 Q:[隠れ家]について。フォロワーを編成しているとき、フォロワーの人数は[居住者]にカウントしますか? A:カウントしません。特別に記述がない限り、フォロワーデータ自体はキャラクターとして扱わないためです。 Q:[隠れ家]について。住居〔キャンピングカー〕の定員は「3」ですが、乗物の〔キャンピングカー〕として扱う場合の搭乗人数はどのようになりますか? A:住居〔キャンピングカー〕の[居住者]に指定できる人数は3人ですが、乗物として扱う場合の搭乗人数はデータ通り「6人」となります。 Q:[隠れ家]について。施設〔ガレージ〕〔クローゼット〕〔武器庫〕〔物置部屋〕で格納している所持品をシナリオ中に取得する場合、その所持品の価格は【社会値】の計算に含める必要はありますか? A:含めません。これらの[設備]に格納する際に、格納する所持品に応じて「資産P」の値が変動します。【社会値】の代わりに資産Pを使用することになりますので、【社会値】に関係なく格納した所持品を取り出すことができます。 Q:[隠れ家]について。施設〔宝物庫〕で保管しておいたアーティファクトは、シナリオの途中に取り出すことはできますか? A:効果に「シナリオ開始時に取得できる」と書かれているため、基本的にはできません。ただし、GMがシナリオ中の状況を鑑みて取り出すことを望むならば特別に許可してもよいでしょう。その場合は、取り出したアーティファクトの取得に必要なイデアの値だけシナリオが簡単になるため、必要であれば[障害ポイント]を増やしてシナリオに調整を加えてください。 Q:《透明化》で得た[隠密]は自分の意志で解除できますか? A:[割込]として、任意の時点で自分の意志で[隠密]を解除してもよいものとします。 Q:《伸縮自在》の効果で《小型》《大型》またはいずれも選択しない状態に変更したとき、【HP】は増減しますか? A:増減します。増減させる際には、最大値と現在値の両方を修正してください。【HP】の現在値を修正した結果、0以下になれば[瀕死]になります。ただし、GMが望めば現在値は1未満にならないことにしてもよいものとします。 Q:虚構裏の活用例に「現実乖離が7段階を超えた観測者の行き先」が挙げられていますが、8段階以上は存在しますか? また、7段階のキャラクターは虚構裏に行けないのでしょうか? A:ルール上は、7段階の先については設定しておりません。「7段階に到達した存在がその後どうなるのか」は現実に生きる人間には知る由もない領域であり、NPCになった時点で存在がどのように転じようともルール上の処理は変わりないからです。  一方で、7段階に達したあと虚構侵蝕の影響で存在がどのように転じていくかについては、さまざまなバリエーションがあると考えられます。例えば、虚構侵蝕の影響で虚構体に転じてしまったり、存在が虚構に溶けて無くなってしまったりする可能性があることは、想像に難くないでしょう。このような「7段階に達したあとの存在の変容」を“7段階を超えた段階に達した観測者”と解釈していただいて問題ありません。  そして、7段階以前の観測者も“虚構裏に行ける可能性がまったくない”わけではありません。『FO1』P5(WEB版の「虚構裏」)の記述は、自前で無理に設定を付け足すことなく取り入れられる範囲の設定であり、虚構には無限の可能性がある以上、“虚構裏にアクセスするための特別な方法”を独自に設定していただいても構いません。